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東宝映画「加藤隼戦闘隊」撮影録

Category : 空挺隊員の証言 |

昭和19年3月に公開された東宝映画「加藤隼戦闘隊」。
映画に登場するパレンバン降下作戦のシーンは、「空の神兵」と同じく唐瀬原の塩付降下場で撮影されました。
宮崎県での撮影は、陸軍空挺部隊の全面協力の下でおこなわれます。
エキストラとして降下したのは、新設されて1年余となる挺進第3聯隊及び第4聯隊。
これらの隊員から聴取した撮影前日から降下直前までの心理について、様々な記録が残されています。

川南空挺基地にあった唐瀬原陸軍病院では、空挺隊員の心身両面にわたるデータを大量に収集分析していました。

この年の秋、挺進第3連隊と第4連隊で構成される第2挺進團「高千穂空挺隊」はレイテ島へ出撃。
米軍との戦闘で両連隊とも白井・斉田連隊長以下多数を失うという損害を蒙ります。



映画撮影前日の感想 

跳下前日の跳下を概括的と個別的例証とに區別せむとす。

一、概括
西部一一八部隊(挺進第三聯隊)

自信 15名
1.一回一回自信が増す喜び 2名
2.平常心 5名
3.自信 8名
不安 14名
1.若干の不安 5名
2.着地の心配 1名
3.一年振で氣持が平穏ならず 4名
4.跳下離脱姿勢の心配 1名
5.平気を装ふ氣持 2名
6.前回を想ひ冷汗を覚え 1名
覚悟 16名
1.萬一を懸念して身辺を整理す 1名
2.爾後奉公の影響を慮り事故絶無を期す 1名
3.萬一を懸念して父母友輩に便りを書く 1名
4.決意(思い残すことない) 2名
5.体衣服を潔め母からの御守を身につく 1名
6.やるぞ決意 6名
不快 3名
1.ガソリン臭厭で苦しみ 1名
2.恐ろしい様な厭な様な氣持 1名
3.早く降下して降下前の氣持を抜たい 1名
心の動揺 11名
1.飛行場で発動機の運転音やガソリン臭に心が乱れる 1名
2.第一回の折の感想を忘れ得ず 1名
3.何となく胸が躍動する 3名
4.急な命令に驚愕した 1名
5.降下前に對して楽な気持になりたい 1名
6.人の降下を見ると降下したい自分と決る様な氣持になる 1名
7.延期した時は生き延びた氣持になつた 1名
8.跳下瞬時は名状し難い氣持 1名
9.明日のことのみで頭が一杯 1名
誇り又は喜び・熱意又は緊張 28名
1.挺進兵の意気を現せ 3名
2.栄光ある軍神加藤の映畫に微力ながら協力の出来る喜び 12名
3.雨天続きで気抜 2名
4.雀喜躍動 2名
5.明日を迎ふる喜び 1名
6.映畫として全國民に見られると思と緊張 6名
7.一刻も早く降下したい(待遠しい) 2名
8.立派にやつて映畫として國民に感銘を与えたい 1名
9.挺進兵としての任務感 3名
10.映畫なれば一層立派にせなければならぬ 1名
11.人より降下回数の多くなる喜び 1名
12.跳下したかつたので嬉しい 2名
13.跳下瞬間の矜持を持つ 2名
14.年に一回は降りたかつたので嬉しい 2名
15.挺進兵として跳下し得る事の喜び 3名
16.愉快 4名
其他の感想
1.準備注意を全うし無事終了を待つ 2名
2.天候気流の心配 3名
3.明日は愈々降下の念 5名
4.気にかゝらず 1名
5.元気でやりたい 2名
6.十回は跳びたい 1名
7.久しぶりだ 12名
8.人間的感じを超越した爽快感 5名
9.立派に終了したい 1名
10.又かの思い 1名
11.雨天延期で残念 1名
12.達成せんことを祈る 1名
13.映畫に出るのは莫迦げて居るけれど軍神加藤映畫なる故に思い返して跳下を元気に終らんと思ふ 2名

西部第一一九部隊(挺進第四聯隊)

自信 23名
1.傘は信頼自信満々 15名
2.傘は必開の信念 1名
3.平常の心 5名
4.無感想 2名
不安 15名
1.矢張り傘や姿勢の事が気にかかる 6名
2.跳下する時は人間の氣持はしない 1名
3.胸が一パイになる 1名
4.平気をよそつて居る気だ 2名
5.天候のため日延となるにつれて畳んだ傘が何となく心配になる 2名
6.若干の心配(無事を祈る) 1名
7.降下をしらされてハツと思ふ 1名
8.瞬間的な光景を想起すると一縷の不安を禁じ得ない 1名
覚悟 14名
1.任務の自覚に体が引締る 1名
2.萬一を思い身辺を整理す 1名
3.遺書の事も考へたが今朝になつて止めた 1名
4.成否は天にまかせて 2名
5.腹が定つた 2名
6.陛下の軍人たる自分の回顧 5名
7.降下は決死肉弾突撃の氣持 1名
8.運命感を持つ 1名
動揺・異常 5名
1.日常物事を常より事新く感ず 1名
2.名状し難い氣持がする 1名
3.降下直後及びグン〃降下する時の名状しがたいこわい様な何とも云ひ様のない気持ちを思ひ出す 2名
4.天候の都合で跳下場の上まで来て中止して帰る様なことがなければよい。そんな場合の精神的疲労は茲には語れない 1名
喜び 4名
1.挺進兵たる自覚と誇を新にする 3名
2.跳下出来る幸福感 1名
其の他の感想 16名
1.降下の神聖感 1名
2.久し振りの感 6名
3.明日は跳下だ 1名
4.天候を心配す 4名
5.あの瞬間の姿勢は自分乍ら實に尊いものに思へる 1名
6.訓練事項の一ツ一ツを回想する 1名
7.除隊迄あと一度は降下したかつた 1名
8.只演習の感がする 1名
雑感 3名
1.女の聯想 1名
2.帝國の最精鋭将兵が単に映畫として撮影のため跳下するのは何となく莫迦らしい 1名
3.酒保の甘酒が早く飲みたい 1名

唐瀬原陸軍病院

……第4連隊には正直な人が多いですね。

降下前日の感想・挺進第3連隊員内田某

私は今侘しい電燈の下で明日の降下の事を真検に考へて居る。
あの大空よりあの愛機より吾〃が跳を決して飛出すのだ。
私は今日故郷の父母と世話になつた先輩達に便を出した。降下を明日に控え萬一の事が懸念されるからである。
吾〃の体は本より陛下に捧げまつゝたもの、何處で斃れようと何の悔もない。
唯軍人らしく最期を内の者に傳上たいからだ。
最後になる様な入浴も終つた、ひげもそつた、肌着も褌も全部新しいものと取替た。
窓を開けるとひんやりと冷たい風が流れて来る。
明日は上天気らしい。星が無類にきらめいて居る。
戦友達はもう夢を追つて居る。私は此の間母が頂いて送つてくれた御守をしつかりと身にだきしめながら床に就いた。


挺進第3聯隊員湯本某

強烈な風圧に敢然跳下窓を跳て空中に飛躍する一瞬、この真に挺進兵としての矜持あり。
快哉〃。
只今此の命を受けて勇躍本領を発揮せんが思ふだに、身の緊張を憶えたり。
まざ〃と浮びしは入隊當初の猛烈果敢なる跳下訓練を招来各種跳下に方りての尊き教訓を忘れかや、心に残るもの何もなし。
唯氣魄実行のみ。想此處に致し今日の跳下たるや正に吾にとりて深く肝銘すべき秋なり。
実戦に非ずして参戦準備に邁進感なきを期す所なり。心固まれり。
来たるべき栄ある日に備えて勇飛せん。

挺進第3聯隊員柴田某

我等の任務たる跳下に對し日頃訓練の一端に報ひん。
一線を遙に離れた此地日向にありて来たるべき日を待つて訓練に励む我等は、一線の戦友の様に落日孤城に敢然と第一線を死守する様な強い姿はないにしても、我等の心は勝ともつかることなし。
戦友の區別もない我等は唯情と愛と血の中に育まれ凡に道徳を超越したものに落つけいるのだ。
風粛として易し。壮士一度去つて遷らじか、國民の大なる期待をされて帰る時に益〃此の跳下を他に許されない。
我々のみに与へたるものである。
故に誉として今日の跳下にのぞむ。

挺進第3連隊員奥井某

愈々降下。
余りにもにわかなる命令にて、自分も少しおた〃した。何となく恐しい様ないやな様な氣持がする。
「恐しいイヤだ」と思ふだろうとが実際かざり氣のない所だろう。しかし我々は挺進兵である。挺進兵は呼んで字の通り身を挺すると言ふ事である。
何も恐れることではない。あくまで自分の職務を、いや挺進兵の本分を盡さねばならぬと固く心に誓つた。
自分と言ふ男にかけても是非立派に降下して見せるぞ。
そうして帝國國民に軍神加藤少将閣下の気魄を植え付けなければならない。
別に感想としてもこれ位のものだ。
初めての降下の様に感想がない。

挺進第3聯隊員緒方某

今日は愈々跳下だ。
我我は跳下することに依て戦斗は實施される。
第七回目であるので跳下其のものには馴たが、氣持だけは何時も変た事はないが、ガソリンのいやな臭は自分としても唯一の苦しみを感じるのである。
今日もヤーア!の一声に依り跳下するのだ。


挺進第4聯隊員鳥井某

愈々翌日は跳下だ。
何分地上訓練及び降下には自信あると思つて居るが、なにしろ五百米の高度より降下するのであるから、何分人間の氣持はしないものです。
又傘には絶對自信を持つてヰる。何の氣持も出らない。

挺進第4聯隊員磯田某

明日は又吾等の降下である。
待に待つた降下である。
日本男子として生し来て、これ程嬉しい事はない。又大日本帝國の一員として元気で行こうと心に誓ふ。
傘は絶對に安心だ。信頼して跳出せるぞ。
今迄の體験で自信がある。
自分達はもう一人前の落下傘兵であるといふ事を深く思ひ込んで忘れない。


挺進第4聯隊栗原某

愈々跳下は目前に迫つて居る。
幾分の不安はあるけれども傘と自分の心身を信じてゐる自分である。
出来るなら美しい姿勢で跳びたいものと願つてゐる。
あの瞬間の姿は自分ながらも尊いものに思へる。天のみが知る我々の運命である。
我々は信じきつた姿で跳べばよいのである。
大后に捧げた命、何悔ゆることがあらう。
忠に生き忠に死すのが最大の願ひなのである。
空よ地よ美しくあれ。

挺進第4聯隊員粟妻某

或る朝の事である。
聯隊長殿より降下するとの通知あり。其の直後は自分も長く降下を止めて居た為気が引さがりましたが、一度降下する事に腹が定まると別に通り過ぎし事を返す事にて心配する事余り少く、明日降下するのに此まで落ついていいのか其の事にかへつて心配する程である。
傘には必開の心念もある為めであろう。

挺進第4聯隊員入田某

再び降下が来た。
数回に経験を持つ自分なれど矢張り人間共通の感情はまぬがれない。
開傘は自分も承知なれど、過去にあの瞬間的な光景を想起すると一縷の不安も禁ずるを得ない。
但しこうした氣持に依り降下の時機をおくれたり、ちゆうちよする様な事は絶對ない。こうした氣持は己が輸送機に搭乗する時すでに一掃されたのが今迄の持つ経験である。
唯、人も真に感情を吐露するならば金言美句しないこと。

挺進第4聯隊員吉野某

降下訓練の済で早一年余月。
降下演習をやらない當時、人の降下を見た時俺も降下したいと思ひついた時。
本當に明日は降下なのだ、傘は信じて居る。
あの降下直前の氣持も有り〃と思ひ出されるが離脱してからの傘が開いて降りて来る時の氣持は誰に知れ様。
我々のみが飛び出す時の氣持、こはいといをうか、何とも地上に着く間の氣持其の味を知るものはきつと落下傘兵のみであらう。



さてその翌日、降下直前の感想を。
前日と違って第4聯隊は除外。
降下直前の感想もいずれも短いものなので、一緒に掲載しておきます


飛行機搭乗直前の感想

飛行機搭乗時間前に新田原飛行場に於て跳下準備の一切出来た挺進兵についてその時の感想をその場で記述せしむると、
不安動揺大なる者は三二、〇九%、喜び熱意緊張覚悟の感想は二四、五%である。
今それを概括的表と例証として示す。

西部第一一八部隊

自信  七名 八.六四%
・挺進兵の意気の自覚・自負 四名
・断行の意気旺盛 一名
・自信 二名

不安動揺に大 六名 三二.〇九%
・どうでもなれの一瞬 一名
・どうでもなれの緊張感 一名
・跳下直前の事が脳裏に浮ぶ 一名
・この位のことと思へど中々容易ならず 一名
・時間を待つのが厭になる 一名
・飛行機上下の心配 一名
・願つては降下したくない 一名
・跳下接迫を負に感ず 一名
・エンヂンの音により跳下を想起すると心がみだれる 一名
・落ちつかず 一名
・無事に終りたい 三名
・早く終りたい 三名
・胸の動悸が高まる 二名
・気持ちが幾らか変る 一名
・死生感を覚え、何となく氣持が悪い 一名
・飛行場に来ると若干腰が痛み小便が多くなる 一名
・待機時間が長くて待遠しい 三名
エンヂンの音で跳下直前が思はれる  不明

覚悟 一四名 一七.二八%
・元気に跳下せん 七名
・立派に終りたい 一名
・任務感 一名
・目的を遺憾なく発揮せん 一名
・旺盛なる気魄を以て遂行せん 三名
・大君の為なり 一名

判読不能  名 %
・快味を思ふ愉快さ 一名
・総て国を想ふ心より 一名
・久方振りで嬉しい 二名
・国民に観られると元気が溢れる 一名
・待ち兼ねた跳下だ 一名
・軍神映画参加の光栄感 二名
・張切つて終らん 四名
・晴天に嬉しく思ふ 二名

他の感想 十七名 一〇.九八%
・平常と異ならず 五名
・無感想 一名
・場内のガソリンの臭が厭だ 一名 
・何くそと云ひたい・元気でやりたい 一名
・気流の心配 二名
・搭乗を待つのみ 二名

雑感 三名 三七.〇三%
・後三十分だ 一名
・只跳べばよいのだ 一名
・離脱着地姿勢が良好でありたい 一名
・今迄にない落付いた氣持 一名
・傘の操縦空中間の意識をしつかりして見よう 一名
・日向ぼつこをしながら搭乗を待つ 一名
・前回と飛行場の風景が変化した 一名
・映画の為ならず軍神加藤の活躍を生さんためなり 一名


村上某
跳下を直前にして只無事に任務の完遂を思ふ。

竹内某
跳下直前の事が脳裏に浮んで来る。其の他は平常通り。

竹久某
過去の自信を以て元気に終らんと思ふ。

原田某
吾が誇りとする。又も跳下時機到来、大地を眼下に見下し快気を味ふと思ふと、愉快でならない。
我が先輩の活躍振りを生すも皆我の双肩にあり、だ。

姫野某
後何程もなく降下決定せねばならぬ。氣持は平常と変りなく、異常に落付いて居る様な気もするが、緊張せざるを得ない。
どうにもなれ。
唯、降下を断行せんとの意気旺盛なり。

柏原某
跳下を前にして搭乗の時間を待つばかり。氣持は平常と変りなし。

高橋某
跳下の接迫せしを身に感じ、発動機関の廻転音を聴くに何となく過し、跳下を想起すると何分心の乱れを来たす。
然し今日の跳下も傘に信頼し、之の気で行ふ。
張切つて居る。
今日の跳下へ何等の懸念することなく、平常の氣持ちと変りなし。

?坪某(一字判読不能)
愈々目指す新田原飛行場に来たる。昨日迄の雨模様はすつかり晴れて、絶好の跳下日和だ。今迄にない落付いた氣持ちだ。
今日はいやなガソリンのにほいもない。格納庫前で日向ぼつこをしながら搭乗を待つ。

武井某
出発直前隊将校より大胆にしかも細心の注意を以て元気にやつてこいといわれた。搭乗機より飛び出る時はただ大君の為にやるぞそれのみである。

早坂某
今日の跳下は五回目だが、何等心の変りは前の跳下と同じである。只跳下時は父母兄弟又郷里を忘れ、任務を完遂するのみ。

森国某
唯元気一ぱいで飛降りるだけの心境なり。飛行場に来て身振りの降下同じ氣持である。

印刷劣化で判読不能
何ヶ月振りの跳下演習に於て、訓練當時が思ひ出される。我には死生をちやうえつしたりといへども、やはり生をうけている以上、なんだか氣持ちの悪い様に思はれる。

大西某
心境には特別なる変化なけれども、約十ヶ月目の跳下故、左記事項(※唐瀬陸軍病院によるアンケート)に就き感想を得。
離脱時の姿勢良好なりや、着地動作良好なりや。

石?某(一字判読不能)
絶好の跳下日和、隼の援護とは心強き限り。元気で跳ぶぞ。

小林博某
三日延期の跳下も今日は来る。一年振りの跳下だが別に感ずることなし。只雨天後の今日のことなれば、飛行中の上下の移動なきや否やを心配するのみ。

岩井某
ナニクソと言ひたひ様な元気で跳下してみたいと思ふ。

緒方某
何回跳下するも飛行場に来るとガソリンの強い臭気が急にいやになる。跳下そのものは別にどういふ起らないが、平常に比べると氣持ちは普通に変る。

唐瀬原陸軍病院
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